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AZ520A 税込 336,000円(本体320,000円)

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宮廷貴族たちが愛でた四季と自然の彩りが、ゆかしい時を飾ります

源氏物語は千年の間、様々になぞらえられ、風雅を好む女性たちを魅了してきました。今、雅な時代への憧憬ともいえる「和」への関心はさらに高まり、その洗練された美的感覚が、様々なところで再認識されています。遙かなる時を愉しむ、クロックに込めたロマン。王朝時代の生活様式や四季にまつわる文様を現代的にあしらい、意匠に込めた「モダンな和」をご堪能いただけます。

寿福を表す薬玉と縁起のよい八角の形に、雅な色彩を添え、幸せの願いをこめました。

八角の末広がりでめでたさのある形は、薬玉(くすだま)をイメージしています。源氏物語の蛍の帖に、「玉鬘のもとへ、なんともいいようのないほど素晴らしい薬玉などがいろいろなところから多く届けられた」とあります。薬玉は薬草や香草を錦の袋に入れ身につけたり、御簾や柱に飾ったりしたもので、邪気をはらい不浄を避けて寿命を延ばすとされ、平安時代には端午の節句(旧暦五月五日)に盛んに贈物とされていました。
艶やかな白と、四季それぞれの色に分けられた磁肌には、幸や福を招くといわれる「吉祥文様」と公家だけに許された格調高い「有職(ゆうそく)文様」、季節ごとの風習や雅事を表すモチーフをあしらいました。王朝の人々の風流な暮らしに心を遊ばせるとともに、祥福の願いをこめた、趣のある贈り物として慶ばれる逸品です。

輝く磁肌に、日本の四季の心を盛り込みました。
彩色面白磁表面時分針

上質であたたかみのある白い磁肌のボーンチャイナの時計枠。文様の表面を盛り上げ、気品と華やかな趣を醸す厚盛り金仕上げと白厚盛り仕上げは、歴史ある手法を現代の工法で仕上げた熟練工の職人技です。彩色と磁肌の模様は、源氏物語や平安時代の宮廷文化の故実やしつらいに由来する、日本人に馴染みが深く縁起のよい文様をモチーフにしています。時分針は格調高い有職文様である八藤丸(やつふじのまる)文を表現しています。置き台は、阿波の手漉き和紙に蒔絵と同じ手法で金箔を散らし、特殊塗装仕上げを施しました。

祥福の願いと源氏物語のみやびな世界を、随所に意匠としてちりばめました。

日本の伝統文化や、源氏物語ゆかりの彩りを各面に施しています。縁起よく、幸せを呼ぶ吉祥文様、有職文様など、「祥福」「寿福」を表すといわれる文様や、光源氏の邸宅であった「六条院」の四季を表現し、文化、生活様式や、日本の四季の図柄を配しました。

意匠の各部名称
六条院 春の邸
咲き誇る桜の満開の春の宴を舞踊の道具や文様で表現しました。
迦陵頻伽(かりょうびんが)の舞や胡蝶楽は一対で法会などで演じられ、華やかな春の宴を表現しています。
  • ■迦陵頻伽(かりょうびんが):極楽の鳥といわれる迦陵頻伽(かりょうびんが)の姿を模して童女が舞うもの。背に鳥の羽、冠に桜の花をつけ、手には「銅拍子(どうびょうし)」という打楽器を持ちます。
  • ■胡蝶楽(こちょうらく):背に蝶の羽をつけ、手に山吹の花枝を持って舞います。
  • ■臥蝶の丸文(ふせちょうのまるもん):《有職文様》蝶が羽を広げて臥した形を丸く描いたもの。
  • ■地色:桜色
意匠の各部名称
六条院 夏の邸
いかにも涼しげな初夏の装い、風情を香高い花橘や夏小物、夏の文様で表現しました。
  • ■橘(たちばな):《吉祥文様》数少ない日本オリジナルの「吉祥文」。陰暦5月の異称で初夏を表し、日本産の植物で永遠の命をもたらすとして珍重されました。
  • *「左近の桜、右近の橘」といわれるように、「橘」は古来より人々の身近にあり、香り高く、王朝の人々に愛されてきました。
  • ■卯の花(うのはな):陰暦4月、初夏を代表する花。ウツキの花の別名。卯の花に結び文。
  • ■蝙蝠(かわほり)扇:平安貴族の夏用の扇。正装では檜扇(ひおうぎ)を用います。扇は形状から末広と呼ばれ、繁栄の吉兆として縁起の良いものとされています。扇は吉祥文様です。
  • ■三重襷文(みえだすきもん):《有職文様》夏に用いる文様。透ける織物に柄が浮き出て涼しげにみせます。
  • ■地色:秘色(ひそく)(青磁色)
意匠の各部名称
六条院 秋の邸
表面は紅葉の美しい季節に、歌を添えて紅葉を〈箱のふた〉に載せて贈った雅な趣向を、裏面は「紅葉賀」帖で、秋の宴で光源氏がみごとに舞った舞楽『青海波(せいがいは)』を文様で表現しました。
  • ■花菱亀甲文(はなびしきっこうもん):《吉祥文様、有職文様》亀を瑞祥(ずいしょう)(長寿)の動物とみなしたところから、古来よりおめでたい模様として衣服や調度品に応用され紋章にもなっています。平安時代には有職文様として装束にも使われ、現代に至っています。
  • ■青海波文(せいがいはもん):《吉祥文様、有職文様》円弧を重ねて鱗状に並べる大海原の波の柄は「青海波文」といい、名として鎌倉期に舞楽の「青海波」から名づけられたようです。現在では礼装用の地紋など広く用いられます。
  • ■地色:赤朽葉(あかくちば)
意匠の各部名称
六条院 冬の邸
冬の邸の庭園を「竹」でめぐらし、外垣に「松」を植え、枝に積む雪を愛でる趣きのある様子を文様などで表現しました。
  • ■松竹梅(しょうちくばい):日本の祝儀文様にかかせない吉祥文様。「梅」は寒さの厳しい季節に花を咲かせ、「松」「竹」は冬の寒さに耐え、緑を保つことから中国では吉祥の象徴とされていました。特に松は長寿を意味する吉祥樹とされています。
  • ■小葵文(こあおいもん):《有職文様》平安時代に広く使用された文様。冬葵の花葉を象ったものとされます。
  • ■松喰鶴(まつくいつる):《吉祥文様》吉祥文様の多くは大陸からの伝来によりますが、「花喰鳥文」が平安時代に和様化し「鶴」が「松」の枝をくわえた「松喰鶴」へ発展しました。千年の寿命といわれる「鶴」と、長寿を意味する吉祥のシンボルである「松」の日本独特の組み合わせの吉祥文様。鶴が松をくわえて運ぶ、幸せを運んでくるというおめでた文様です。
  • ■地色:紫色