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タイで自動車の内装部品製造分野に進出

2006年07月10日
セイコークロック株式会社

セイコークロック株式会社(本社:東京都港区芝浦1-2-1 代表取締役社長:鈴木 旻)は、タイのクロック工場で行っているキュービックプリンティング®(水圧転写印刷)の技術を利用した3次元曲面への多色印刷製法を応用して、新たに自動車の内装部品製造分野に進出します。

現在、タイは東南アジア圏の自動車輸出基地として生産の急拡大が進んでおり、水圧転写印刷を用いた内装部品の需要も急速に拡大する見通しとなっています。

当社は、1988年にクロックの海外製造拠点のひとつとしてタイに進出(現在は、当社100%出資の子会社 SEIKO CLOCK (Thailand) Co., Ltd.)、今日に至っております。特にここ10年ほどは株式会社キュービック(本社:静岡市清水区宮加三789 代表取締役:住永 信之)とのライセンス契約のもと、水圧転写印刷を利用したクロック、中でもプラスチック・金属素材を利用した掛・置時計の外枠デザインの多様化・多彩化・高級化に力を注いでまいりました。この間、当社の金型製造、成形、水圧転写印刷技術の高度化が進み、それら技術は、株式会社キュービックにおいても高く評価され、タイでの自動車生産の拡大が続く中、今般、同社との間で新たに自動車内装部品製造についてのライセンス契約を結び、この分野に参入することとなりました。
これに伴い、当社は2007年末までにタイ中部に開発が進められているロジャナ工業団地内に約22,000㎡の新工場を建設し、合わせて現在稼動中のクロック工場も、同地に集約する予定です。なお、自動車内装部品の当面の売上目標は2008年度8億円を目指します。

株式会社キュービックは世界27カ国に87のライセンシーを持ち、複雑な3次元曲面に多色印刷を可能とする唯一の技術を保有しています。印刷の原理は、水面上に浮かべた特殊フィルムの図柄の水圧による転写です。これによりプラスチックや金属などの様々な素材や形状が、これまでにない新鮮な表情に生まれ変わります。木目や大理石といった自然素材をはじめ、砂目・レザー・抽象模様などの多彩な柄によって生まれる表現力は、自動車内装部品のみならず幅広い分野で採用されています。

当社は、今後とも水圧転写印刷技術も含め、クロック製造で培った部品の加工技術(金型製造、成形、組立)や、表面処理技術(自動塗装ライン、各種印刷、蒸着)を活用した新たな分野へ積極的に進出してまいります。

セイコークロック株式会社の概要

社名 セイコークロック株式会社
設立 平成8年
代表者 鈴木 旻
所在地 東京都港区芝浦1-2-1
事業内容 クロックの開発、製造、販売

株式会社キュービックの概要

社名 株式会社キュービック
設立 昭和51年
代表者 住永 信之
所在地 静岡県静岡市清水区宮加三789
事業内容 キュービックプリンティング®加工、技術の開発/調査/研究
技術の国内外への供与、装置の設計/製造および販売